本日も昨日に引き続き夏休み使ってUnite Tokyo 2019 - Unityに行きました、の2日目です。いったセッションだけ。
各発表の感想
※資料スライドは見つけたら貼ります。
『SINoALICE -シノアリス- 』〜 それは最速のゲーム起動 〜
スライドは見つけたら貼ります
感想
- シノアリスサービス開始当時にあがった起動処理がもったりした原因とその解決策
- シーンのロードを早くする、とかの話ではなく、ダウンロードするファイルの管理の整理の話
- 大きくまとめるとなるべく随時ダウンロードに切り替えて、不要なものは端末に入れないという方針に切り替えたという話だった。
- もともとダウンロードしているほうがゲームの体験は損ねないが、そもそも初回起動がかったるかったら遊んでもくれないしでバランスの難しい問題だなと思った。
関連リンク
- それは“絶望の一週間”―『シノアリス』のエンジニアがサービスイン時の混乱を語る【CEDEC 2018】 | GameBusiness.jp - サービスイン時にこんだけ燃えるとクライアントにもたせたくなるモチベーションもわかる…
Unityでレイトレーシングしよう!レイトレーシング実装と最適化の解説
感想
- レイトレーシングの基礎的な説明
- 3D知識がめちゃくちゃ希薄な人にはとてもありがたい入門系のセッションだった
- レイトレーシングがもたらした表現力の差や、従来のラスタライズと原理的に何を気をつけるべきなのかがまとまっててとてもよかった。
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Unity Test Runnerを活用して内部品質を向上しよう
感想
- DeNAのソフトウェアテスト舞台、SWETさんによるテストコードをUnityに導入する内容
- サーバーサイドが昨今の業務である私にとっては「ユニットテストに馴染みのない人たちにどうやってアプローチするか」という観点で大変学びがあった。
- テストコードを体重計に例えるメタファーはt_wadaさんのスライドでよく見かけるが、ルンバのたとえははじめてきいて、めちゃくちゃ納得感があった。
- ゲームだと他のゲームオブジェクトの状況を見てなにかする〜みたいなコード多そうなので、そういう観点でSWETの発表とか聞いてみたいなと思った。
関連リンク
- SWETについて - DeNA Testing Blog
- 組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術(2019夏版) / Strategy and Tactics of Building Automated Testing Culture into Organization 2019 Summer Edition - Speaker Deck
Understanding C# Struct All Things
感想
- C#のstructのメモリ実装から実際の使われ方の話。
- 普段C#書かないから雰囲気で理解するのが精一杯だったが、いままでのstruct観がだいぶ変わる話だった。
- ココらへん言語ごとに特性違うし、でかいオブジェクトでなければ意識しすぎるとコードの可読性下がるタイプの話だったので、ちゃんと芯を理解してみたい話だった
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バンダイナムコスタジオ流Unityの使い方
感想
- 「AssetBundle」「Unityのバージョンアップ」「管理ツール」に関する話に関して『ドリフトスピリッツ』『テイルズ オブ ザ レイズ フェアリーズ レクイエム』『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』『NARUTO X BORUTO 忍者BORUTAGE』のタイトルでの話
- AseetBundleに関しては現場の雰囲気がすごく出てて、当時の色合いや、ギリギリの状況の判断で動いてた観がすごいする。
- Unityのバージョンアップに関しては継続的に続けるサービスならではの話で、どうしてもアセットバンドルの話が絡んでくるのですごい苦しい話が多かった
- 管理ツールの話はWeb開発の側面からすると「全部Subversionなんだ!?」みたいな印象が強かった。ただ話を聞いていくとなるほどな…という気分にはなった
- IPモノを扱うだけあって、いかに解析ネタバレを防ぐか?ということにパワーを割いているのも印象的だった
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大量のアセットも怖くない!~HTTP/2による高速な通信の実装例~
感想
- 高速なDLを実現するために愚直に実装をしていった話。
- HTTP2自体は技術としては知っていたが、Unity当てはめていくとかなりいろいろな障壁があるなという印象を受けた
- C#でやりたいけどC/C++でやるしかない…という流れは大変だったと思いながらもクスりと笑ってしまった。
- このレイヤーの機能はUnity側でサポートしてほしくもあるので、SEGAさんと共同で組み込んで欲しいお気持ち
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Unity Render Streaming - WebRTC を用いたストリーミングソリューション
感想
- お手元のマシンにパワーがないなら、写せるだけにすればいいじゃん!という発想をWebRTC使って現実解で見せてくる技術
- 技術選択もさることながら、ベースはJSの技術なので「JSの知見がいかせるように実装をなるべく寄せる」という心意気に感銘をうける。
- これが実現すると入力のレイテンシが求められないものはゲーム応用できるので、ここをベースにガンガン発展してほしい
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手術革命がUnityから始まっている~VR活用事例と開発
スライドは見つけたら
感想
- 脳外科手術におけるUnityの活用事例
- 脳みその弾力をおっぱいの弾力表現からノウハウを得るあたりなど、着眼点がすごいなという感じ
- 失敗の許されないジャンルだからこそ現実世界でのエミュレートや模擬的な体験が必要になってくるんだなということを感じさせられた。
- プロトタイプレベルであればエンジニアでなくてもある程度形にできてしまうという事例でもあるので、本当に3Dの技術の民主化という事例でもあった。
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全体を通しての感想
- 1日目はスポンサーセッション色が強かったが、2日目は現場の実体験だったり、新しい取り組みについての話が多かった。
- 無印Hololensを試したが、視野角はそこまでな感じだったりしたので、xR時代到来にはもうちょいかかりそう。
- ゲームエンジンの枠を超えつつあるので、今後を見据えて3D技術の基礎を学ぶ箱としてはUnityはすごい優れているツールになりそう。
- 何よりもすごいのはUnityがゲーム以外の使われ方に敏感で、そこに対してしっかりと技術投資をしているので、ガンガン成長の兆しがあるところ。
- 2日通して大変過ごしやすい環境だったし、久しぶりにUnityにもうちょっと本腰入れて取り組みたいと思った。