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問題の解決アプローチを見極める『クネビンフレームワーク』をざっくりまとめる

問題に対して因果関係に重きをおいて分類するフレームワーク、クネビンフレームワークをまとめる

「クネビン(カネヴィン)フレームワーク(Cynefin Framework)」とは

問題の種類を因果関係、秩序だったものか、突発できであるかなどの観点から捉えて分類し、どのように解決すべきかのアプローチをまとめたもの。図に表すと下記の通り。

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Cynefin framework - Wikipedia を元にしたクネビンフレームワークの図

名称 説明とプラクティスの種類
単純 因果関係が単純な誰にでも解がわかる問題、ベストプラクティスが適用できる
困難 因果関係が複雑で解が複数あるような問題、専門家による分析でベストではない最適な解、グッドプラクティスを得ることができるような問題
複雑 分析だけでは到底解が出ない問題。繰り返し調査をしたりしながら問題を感知して解としてプラクティスを導き出す。
カオス 「複雑」よりも繰り返しやるような計画すらも組めないような問題。まずは対処のために行動し、そのアクションを振り替えることで解だったかを考える。プラクティスを想像する。
無秩序 問題分類すら不可能な事象

基本的には解を感知して、対応するのだが、その解が問題の性質によって変わっていく。

ちなみに Cynefinウェールズ語で「生息地」という意味。

効果

  • 原因追求型の問題解決とは違う切り口で、答えが定かではない問題へのアプローチを分類することができる
  • 最高の答え(ベストプラクティス)がない問題においてもどうやって取り組んでいくべきかというのを考えることができる

所感

  • 「複雑」と「カオス」に関しては急激に解決を要する問題はとにかく行動するか、そうでないかでカテゴライズするので因果関係が複雑な問題への対処アプローチとしては頭に入れておくと視点としては強い
  • ただどの分類がどれに当てはまるかがすごく分かりづらいので他のサイトの例示とかを見るとよい
  • これをエンジニアのロールに置き換える広木さんのツイートはすごいなと思ったので参考まで

参考リンク

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

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