コード日進月歩

しんくうの技術的な小話、メモ、つれづれ、など

ノームカースの最優先条項とは何かをざっくりまとめる

ノースカールとかノールカームとか、最優先事項とか最優先条件とか、覚え間違えが多いのでざっくり整理してまとめる。

原典

書籍「Project Retrospectives: A Handbook for Team Reviews」の中で Kerth’s Prime Directive (カースの最優先司令) として以下の内容が紹介されています。

Regardless of what we discover, we must understand and truly believe that everyone did the best job he or she could, given what was known at the time, his or her skills and abilities, the resources available, and the situation at hand. - Project Retrospectives: A Handbook for Team Reviews

こちらを機械訳すると以下のようになる

何が発見されるかに関係なく、当時の知識、各自のスキルと能力、利用可能なリソース、目の前の状況を考慮して、全員が最善を尽くしたということを理解し、心から信じなければなりません。

この話が書籍 The Art of Agile Development にて Norm Kerth’s Prime Directive と紹介されており、その呼称が世間的に流通している。

どういう文脈で語られたものなのか

ふりかえりをするときに大事な"安全(safe)"を保つために、最初に宣言しておくべき話としてこのフレーズが取り上げられています。もととなった書籍ではこの条項を無視するとふりかえりが成功する確率が大幅に低下するとも書かれています。

2025年現在のフレーズに置き換えると、心理的安全性の話についての話とつながる部分があり、おかしな方向への批判的な意見を出さないためにふりかえり内での心理的安全性をつくるためのフレーズとも考えられる。

参考リンク