コード日進月歩

しんくうの技術的な小話、メモ、つれづれ、など

システム開発における「信頼しても信用するな」

ビジネス用語であるよねー、というのをシステム開発的に噛み砕いてみる雑記

各言葉の意味

この場合における「信用」と「信頼」を噛み砕く。

信用

主に実績や成果物に則して使われることばで、過去の実績などを伴って信じることに関して「信用する」という言葉を使うことが多い。

信用取引」という言葉がわかり易い例で、信用、すなわち過去の実績を踏まえての取引なので、この言葉からも信用の意味がわかりやすい

信頼

主に気持ちや未来のベクトルにおいて信じることに使われることばで、信頼する側とされる側の双方の気持ちのつながりをベースに使われることが多い言葉。

信用とは違い、精神的な面が大きく、人柄やお互いの関係性などから信じるのが信頼で、考え方としては「今より先に行われることがらに関して信じること」「結果がまだわからないことに関して信じること」

システム開発における例

コードレビュー

システム開発におけるコードレビューは良い例だと思っていて、コードを書くことは信頼してお願いするが、細部に関してのズレは認識齟齬などで発生することがある。そういう面において「信用はしない」という観点からちゃんとクロスチェックする部分こそ「信頼するが信用しない」なのかと思う

インフラオペレーション

昔ながらの環境構築は手順書を起こし、それをチェックして複眼的に作業をしたりする。これらも最たる例で、手順書を起こす人間は信頼しているが、その人が起こす作業の内容を100%は信じ切っていいわけではない。そのためちゃんと複数人で見て信用に足るアウトプットを作り上げるということなのだと思う。

参考リンク