コード日進月歩

しんくうの技術的な小話、メモ、つれづれ、など

『EMFM Meetup #1』に行ってきたよメモ

リスナーなのでEMFM Meetup #1 に行ってきたよメモ。今回は公開録音だったのでそれのメモ書きです。

公開録音の内容


トークメモ

メインパーソナリティのお二人と、メルカリのCTO名村さん、VPofEの是澤の4人トーク

本編トーク

トピックごとにご紹介します(気になる方は後日公開の本編をどうぞ)

Q.CTOとVPofEの分け方は?

CTOはグループ全体の技術のロードマップなど方向性を決める人、対してVPofEは日本の技術統括など管掌範囲が狭い

Q.CTOという役職を外部にどう説明しているのか

先を見据えた方向性とか、将来どうあるべきとかをそういう方向性を語る立場

Q.マイクロサービスを取り入れているとがどういう部分で良し悪しがあるか

経緯を踏まえるとUSに行って感じたことがベース 「早く、良いものを提供したい」というお題に対して

  • 採用するのがアメリカだと、カルチャーも違う多様な人が採用対象
  • 多様な人とコラボレーションする機会が多い
  • 1つのコードベースだとあとから入った人は分かりづらい
  • 日本語ができないとオンボーディングできない

という話が出てきてしまうのでマイクロサービス化することにより 責任範囲を狭めたり、小さくすることでいろいろできる

Q.マイクロサービスへの転機のタイミングは適切なものだったか?

今言えることは、小さなチームを作ることになったらマイクロサービスをやると思うということ。

ケースバイケースの部分はあるが、今の世の中のトレンドとしてマイクロサービスが進んでいるので雰囲気としてはAWSが出てきたときに近いと感じる。

傍観するのではなく、実際に試してみて良し悪しを吟味すべきもの。ただ傍観しているのは良くない。

なお、マイクロサービス化は難しいところ(ビジネス的によく使われているところ)から着手した。理由としては「本当にマイクロサービス化できるのか?」という問いに対して「この部分ができたのであればできるでしょう」という答えを作るため。

Q.インド人の新卒採用をしていたがどういう意図?

参考:メルカリの新卒エンジニア9割が外国人、インドの次はどの国から採る? | inside Enterprise | ダイヤモンド・オンライン

海外の優秀なエンジニアを採用するという戦略の一つでもあるが、ダイバーシティの側面もあり、いろんな価値観をミックスしたチームを作る

ダイバーシティの重要性

いろんな価値観を持っているチームでいろんなトライをしたほうが新しくいいものができる頻度は高いのではないかという観点。USで生み出されているものをみるとその実績を垣間見たと思っている

Q.ダイバーシティをすると執行サイド観点ではすり合わせコストが増えるのでは?

1on1においても適切なスタイルが違ったり、大変な部分は多い。しかしながらそれらを経験してどうすればよくあんるか仕組み化できる部分なので、そこを行っていけば高い成果につなげることができる

Q.ダイバーシティ性を担保するために必要なこととかあるか?

是澤さん自身がやられていることは「はっきりと言う」ということ。言うべきことは日本語を正しく訳してもらえる人に正しく訳してもらってちゃんと伝えてもらう。

EngineerManager of EngineerManagersに関して

現場のManagerも増えてきたので、それを束ねるものが必要になってきたのでマネージャー層のマネージャーというのもありかなという形でできた。

意図している部分ではあったが、情報の伝達がうまくいかないことがあるのでそれらは課題。一定のドキュメンテーション化能力とかの必要性も感じている

組織としてやっていきたいことは?

人からの依頼などをただただ受ける人ではなく、自分で意思決定して、その決定の良し悪しを振り返っていけるエンジニアを出して行きたい。そういう変える力がある絵印字内を集めれば、経営陣の期待を超えるパフォーマンスを出せるのではないかと思っている。

Featureフラグやダークローンチのように技術者が先行して機能を出すという形で開発者主導でやるのも考え方の一つ。

組織とカオスエンジニアリング

カオスエンジニアリングは組織にも当てはめられると考えていて、誰かが突発的に休んでも問題ないようなのがよい。「個人の能力で会社が伸びる」はあっても「個人の能力に会社が依存する」はよくない。

考えとして「2年〜3年後に自分をクビにする」のが目標。自分が上にいることで下が上にあげられないという状況はまずい。そういうことができるような仕組みを作る。

質問コーナー

OKR(Objectives and Key Results)があるそうだが、個人のOKRはどうしているか?

参考:なぜメルカリは、プロダクトチームのリソースを90%以上もUS版に割くのか? | CAREER HACK

OKRは立ち位置によってバラバラ、ただOKRで重要なのはチャレンジしてどう成長するかを設定すること。またその成果が組織の成長にどうつながるかが重要

チームの作り方で人の配置の工夫

メンバーはプロダクトを良くしたいという人が集まっている。その上で個人の強みをどう活かすかは1o1などで話して決めていく

他のVPやCxOとのコミュニケーションで気にしていることなど。

意思決定してくれる人とは意思決定するための材料を揃える。

ファクトとレコメンドを持っていっていくこと、自身のWillを持っていくことは気をつけている。

感想

  • メルカリのエンジニア組織の話。
  • マイクロサービスとダイバーシティ、もとめるエンジニア像みたいなものが聞けて大変面白かったです。
  • また「信頼しても信用するな」という話の具体的な事例みたいなものを聞けたなという感じでした。
  • 収録されていないクロージングトークの部分でマイクロサービスへのシフトはk8sの登場が大きい、サービスオリエンテッドや分散アーキテクチャの話がどんどん取り込まれていっているなど、温故知新として学ぶべきトピックを垣間見た瞬間という感じでした。

関連リンク


全体を通しての感想

  • 広木さんのパワーなのか、ひたすらに懇親会が豪華。すごい。
  • メインスピーカーや色んな人とはお話できなかったですが、他の人と楽しくお話できました(ひたすらリモートワーク事例喋ってた…)
  • まだ聴けていない回とかもあるのでちゃんと聞き直さないかんと思いました。

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