体調悪めなので雑記 + 用語備忘録的な話です。
個人的に昔からインフラ構築とは遠い場所で仕事することが多くて、抱くイメージとして
- プロの長年の経験と勘により編み出される設計
- 失敗や空気感から編み出されるミドルウェアのセットアップ法
- 数多の死線をかいくぐったからこそわかる予防線の張り方
みたいのが5、6年前に抱いていたインフラ屋さんのイメージでした。
しかしながら近年のクラウド化やInfrastructure as Codeの世界観が浸透してきたのと、より自分がインフラ寄りの仕事をせねならぬことになり、現状確認をしたら、だいぶイメージと違っていました。
その中でも一番感銘を覚えた言葉が「式年遷宮」でした。
例えば、1つのシステムを ロードバランサ、スイッチ、サーバ、ミドルウェア、ログ集約サーバなど 完全に冗長化しておき、1週間毎に冗長化されたシステム、A、Bをそれぞれ入れ替える。
- 式年遷宮Infrastracture · さよならインターネット より
秘伝のタレ化しそうなインフラもコードにより安易に複製可能になったのでそれを交互に入れ替えて検証するなんてこともできる、そんな時代になったんだなと思いました。
あとそれに加えて、なにかで耳にした「ディスポーザブル長屋」って概念も素敵だなって思いました。
そういえば、帰り際に興味深い体験がありました。 新幹線までの時間、鴨川で遊んでいると、川沿いにある長屋が目に飛び込んできて 長屋、火事になると隣家が燃えて大変になる。そこで編み出されたのが 長屋を壊しやすくして、火事になればすぐに取り壊して建て替えるシステムだったな。 はて、これはもしやImmutable Infrastructureではないのか。 不要になったものを取り壊し、新しくつくりなおす。 まさにImmutable Infrastructureでした。 我々日本人は、ちょんまげの頃に既に Immutable Infrastructureの概念を取り入れていたのです。
-Monitoring Casual Talk in Kyoto 行ってきた #monitoringcasual · さよならインターネット より
Terraformなんかがあるとココらへん容易に可能で、「やべぇこの構成おかしいからぶっ壊して作りなおそう」ってのが結構簡単に差し替えられるんですよね。昔は構築するのが大変だったものがサクッと作れるからできるワザ。
現実世界の感覚を、システムにコンバートすると良い発見があるという一例がここには詰まっているなと思いました。
※インフラ避難訓練の話も学びが多かったのでまた別の機会に書く。