コード日進月歩

しんくうの技術的な小話、メモ、つれづれ、など

After Kaigi on Rails LT Nightで『無用な認知負荷を減らしてお手入れしやすいコードを書こう』という内容で登壇してきました

After Kaigi on Rails LT NightでLTしたのでその登壇後記です。

発表したスライド

speakerdeck.com

伝えたかったこと

  • 認知負荷という言葉が独り歩きしがちなので、基礎的な概念を抑えてほしかった
  • その上で自分たちの身の回りの「課題外在性負荷」を探してもらえればと思った

補遺編

今回のテーマ選定について

Kaigi on Railsのプロポーザルも落ちてしまい、イベントが迫るうちに自分も喋りたくなり、関連イベントのLT枠がまだ空いていたので応募しました。

最初は去年の発表で語りそびれた部分の補遺編でもやろうかなぁと思ったんですが、色々なところでハードルをあげられてしまったので、急遽新作を作ることにしました。

何を話すか…と考えたときに、書籍プログラマー脳を読んだときに衝撃を受けたのでどこかで自分の脳内整理も含めて取り組みたいなと思っていたので、登壇ドリブンでまとめよう!と思い認知負荷理論を題材にした話を急遽まとめることにしました。

資料を作成するに当たり参考になった資料

きっかけはプログラマー脳だったのですが、一番参考になったのは下記のZennです

認知負荷および認知負荷理論 (Cognitive Load Theory) をもう少し正確に理解するための心理学研究・知見の紹介

認知負荷理論の基礎的なことを記載してあったので大変わかりやすく、調べる時間がショートカットできたので大変助かりました。(デジャブを感じてた方は正解です)

また、導入の部分に関してはt_wadaさんがfukabori.fmで話されていた内容を間借りさせていただきました。

登壇後記

  • 認知負荷理論を知ってる人も知らない人も一定反応がもらえたのでよかったです。
  • 「新人教育に使えるのでは?」という話をもらったのですが、もともとは教育向けの理論なのでもしそちらに活用したい場合は関連論文を読むと良さそうです。
  • 「課題外在性負荷なのか、単純に学習がおっついてないから処理できていないのかわからなくないですか」という話もありました。こちらも関連のお話を読んでいくと語られたりしているので、またどこかで喋ってもいいかなと思いました。
  • 前作のテストの話と、認知負荷理論の話は実は絡めやすい部分も多く、混ぜた話をどこかでしたいなぁと思いました。

今回この登壇に役立った書籍