紛らわしいCから始まる略語シリーズの意味メモ
Cost Per XXXX系
ここでいうCostとは払う側(広告を出す側)においてのコストの話。そのためページやアプリで表示する側はもらう側にあたる。
「コスト」を言い換えて「単価」という読み方をするとイメージがつきやすいかもしれません。
CPC (Cost Per Click)
1回のクリックあたりに対してのコスト。
主にWebページのバナー広告などに使われ、クリックして広告主のページに飛んだら成果という形になるものが多い。
クリックをJSで計測して、「Clickイベントが発火したら1回クリックとしてCost発生」みたいなものもあったりする。
CPA (Cost Per Acquisition/Cost Per Action)
AcquisitionやActionと書かれるが、大概はコンバージョンのことを指すので、意味としては「コンバージョン1回に対してのコスト」として使われる。
おそらくConversionで略語定義するとCPCになっちゃうのでまざらないようにした経緯があるのかなという推測。
CPM (Cost Per Mille)
Impression1000回に対してのコスト。
なお、Milleとはローマ数字で1000を意味する「M」のこと、もしくは、その由来となったラテン語で1000を意味している。ファイルサイズのメガと混同しやすいので注意。
おそらく1回表示あたりのコストなんて0.01円とかなので1回あたりの値段で話してもしょうがないから1000回単位になったのかなという推測。
CPI (Cost Per Install)
インストール1回に対してのコスト。
主にスマートフォン向けのアプリに対して使われる指標。スマートフォンアプリはインストールされるまでが最初の障壁であり、インストールしてもらわないことには何も始まらないのでこの指標が使われることがある様子。
なお計測としては初回立ち上げ時にインストールされたことを何かしらの形で連動するため、厳密に言うと「インストール数」というよりは「インストールされて、初回起動まで行ってくれたユーザー数」のほうが正しい。
CPD (Cost Per Duration)
1回の掲載期間におけるコスト。
「期間保証型」というよばれるような広告で使われる指標で、ただ掲載されている期間に対してコストを支払うタイプ。考え方としては期間で掲載するものが変わる道端の貸し看板や広告スペースに近い。
CPE (Cost Per Engagement)
1エンゲージメントにおけるコスト。
マーケティング分野ではではエンゲージメントのことを「顧客や消費者の企業や製品、ブランドなどへの愛着心や親近感などの意味でよく用いられる。(出典:エンゲージメントとは - IT用語辞典)」という形で定義されており「サービスへの結びつき」のような意味合いで使われる。
ではそれをいざ行動に落とし込むと定義が多種多様で、例をあげると…
など「このアクションをしたら顧客とつながった」というようなアクションを1エンゲージメントと定義するような場合が多い模様。
CPV (Cost Per View)
動画視聴1回におけるコスト。この場合の動画は広告動画のことを指す。
Viewと記載があるとPVのことを連想してしまうが、PV単価のことではなく、動画視聴の文脈で使われる指標。Viewに様々な意味が封じ込められすぎている略語。
動画のどこまで見たら「1視聴」とみなすのかの定義がまちまちである。Googleはちゃんとわかりやすく30秒みたら1CPVと定義し、facebookは「動画の10秒再生の数」という形で入札タイプで用意している。
1 回の視聴に対して支払いが発生する動画キャンペーンの入札方法です。視聴としてカウントされるのは、視聴者が動画を 30 秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴した場合、または動画に対して操作を行った場合のいずれか早いほうです。- 広告視聴単価(CPV) - Google 広告 ヘルプ)
この入札タイプを選択すると、動画を合計10秒以上再生するか、ほぼ全部再生するという条件を満たす可能性の高いターゲットにリーチするよう、広告配信が最適化されます。動画が合計10秒以上再生されるか、またはほぼ全部再生されるか、いずれかの条件が最初に満たされたタイミングで課金されます。- 動画広告の入札タイプについて | Facebookヘルプセンター
GoogleとFacebookでも単位が分かれる部分なので、定義に関してはちゃんと見る必要がある。
CPO (Cost Per Order)
一回のオーダーに対してのコスト。
オーダーの定義もサービスによって差異はあるが、お客さんが商品の購入までに至ることをオーダーと定義することが多そうでした。そのためECや通販などの注文の受注数に対してかかった宣伝広告費の割合を考えるときなどに使われる指標。
C がつくけど Costじゃない系
Cから始まるけどCostではないものもあるので紹介
CTR (Click Through Rate)
クリック率、主にバナーなどに使われる用語。バナーというのはクリックされて何かしらのページに誘導されることに使われるので、転じてどれだけそのバナーが貢献したかというのを示すために使われたりする。
CVR (ConVersion Rate)
コンバージョン率。何か母数があって、それに対してどれだけコンバージョンしたかを言われる。
大概はクリック数やPV数などと併せて使われ、 コンバージョン数 ÷ クリック数
みたいな形で計算して「クリック数に対してのCVRが低いよね」などの広告の成果を確かめるために使う言葉。