先日、とある人と会話していたときにふと思ったが、Webサイトを作る上のドメイン知識って
- ホームページはどうやって作られているか、HTMLとはなにか
- 動的ページと静的ページの違い
- PC向けとスマートフォン向けで考えねばならないUXとは何か
みたいなものってのは割とWebサイト開発に関わるみんなが持っている知識なんだけど
- 検索から来ることを主体としたWebサイト
- 何かの媒体(紙や他のサイト)からくることを主体としたWebサイト
- イントラネットで使うようなWebサイト
こうなると同じ「Webサイト」のように見えて、必要なドメイン知識はかなりかわってくる。
- Aの場合は検索エンジンからちゃんと補足してもらえるような作りをしなければならないし
- Bの場合はどの媒体から来たかをちゃんと作る機構を考えなければ行けないし
- Cの場合は使われるイントラネットの環境がどのようになっているか知らないと行けない。
こう考えるとひとくちに「Webサイトづくりをしたことがあります」と考えて『経験者だから安心』と仕事をお願いするととんでもない認識の落とし穴がありそうだなと思った。
この話の発端は主に上で話をしたところで、格別流入をGoogleからの検索に頼るようなサービス出ない限りはSEOというものを考えないサイト構成になる。それこそエンジニア主導だとRESTfulであるかとかそういうことに考えが行きがちである。
ただの別アプリから使われるAPIなら構わないが、SEOを考えるWebサイトの場合は話が違う。
いかに自然にわかりやすいか、直感的であるかというところがベースにあり、あとはGoogleが提唱する要素を適切に配置できているかが重要になってくる。昨今、Webサイトへ立ち寄るきっかけなんてググるかSNSの誘導が主たるものなので、ちゃんとGoogleから覚えめでたくないと人がそもそも集まってこない。
このGoogleからどうやったら気にかけてもらえるかというのは
- サイトマップの作成と送信をちゃんとやる
- ページの読み込みスピードが早い
- 構造化データを用意する
みたいな話だとは思うが、この知識はタグの書き方だったり、どういうデータをサーバに置くとかなので、技術的な知識も入る部分。特にサイトの設計段階で見誤るとGoogleには解釈しにくいサイトを作ってしまうとかが発生しうる。
ただこういう知識は前段で話した、Aのようなサイトを開発しないと勘がはたらかないし、それらに対する実装アプローチも持ち得ていない。
仮に敏腕でやり手のWebディレクターがいたとして、とてもユーザにとってよいサイトを作ることができても、Aの観点でサイトが構成されていないと悲惨な結果になるのではないだろうか。
Webサイトをつくるのは、難しい。