コード日進月歩

しんくうの技術的な小話、メモ、つれづれ、など

ラストマンとつく言葉の意味をいくつかまとめる

意外とバリエーションがあり、意味が少しずつ異なるのでまとめる

ラストマン

日立製作所の川村氏が広めた言葉、川村氏との対談の記事の説明から引用すると以下の通り

ラストマンとは組織の中で最終的な意思決定をしてその実行に責任を持つ者であり、いずれそうなるかもしれないという覚悟を持って仕事をするように言われたと。アメリカの第33代大統領トルーマンは「The buck stops here」というデスクサインを執務机の上に置いていたことで知られています。全責任はここにある。他の人は責任を転嫁(pass the buck)できるけれど、それは最後に大統領のところで止まる。すなわち私がすべての責任を取るのだという覚悟を示す言葉だと言われています。 - リーダーに求められる「情」と「理」 経営改革を支えた、本からの学び その2 ラストマンの覚悟とリーダーシップ - Executive Foresight Online:日立

上記の言葉を端的に表すと「ラストマン、すなわち自分の後には意思決定を譲れる人がいないかもしれない意識を持て」というような用途で使われる

ラストマンシップ

前述のラストマンとオーナーシップを足したような言葉、言葉の出典としては以下の通り

ラストマンシップを持つ人は「自分が仕事全体の最終防衛線であり自分が崩れたら仕事全体がダメになる」という発想をする。 - ラストマンシップ|トーキョーハーバー|note

このようにラストマンの「最後の意思決定者である」という言葉と、当事者意識を持ってものごとにあたる「オーナーシップ」を合わせて、「自分が最後の一人、この後ろには誰も居ないかもしれないという意識を持て」というような用途で使われる

おそらく出典のnoteが明言化された初のブログかもしれないとのこと

ラストマン戦略

「ラストマン戦略」は少し言葉の意味が変わる、出典は以下

ラストマン戦略とは、組織の中で自分が一番詳しくなれそうな領域を決め、「あの人が分からないなら、他の誰も分からないよね」と言われるような、最後の砦とも言うべきスペシャリストを目指す成長戦略だ。 - 『その仕事、全部やめてみよう』クレディセゾンCTO小野和俊が語る、成長したい20代エンジニアのための“最後の砦”戦略 - エンジニアtype | 転職type

こちらは上記2つで紹介したラストマンとは若干趣が変わり、「他の頼る人が居ない最後の一人」という意図で使われる。

参考リンク