ActiveRecordの強みと弱みを見つめ直す

RailsのActiveRecordってなんでいいんだっけ？ということを見つめ直す。

そもそもActiveRecordパターンとは

Martin FowlerのPatterns of Enterprise Application Architecture(通称 PofEAA)にて紹介されたデザインパターン

An object that wraps a row in a database table or view, encapsulates the database access, and adds domain logic on that data. -P of EAA: Active Record

機械+意訳すると

データベーステーブルまたはビューの行をラップし、データベースアクセスをカプセル化し、そのデータにドメインロジックを追加するオブジェクト。

ということで、DBのテーブル定義とクラスを1対1で紐付けて、SQLでできる動作をそのクラスに実装する感じになる。

強みと弱み

強み

• RDBのテーブルとモデルが1対1になるので関係性がわかりやすく、実際のデータ格納場所とモデルが直感的につなげやすい
• ビジネスロジック部分も一気通貫で実装できるため、実装に必要なものが最低限になる

弱み

• 密結合のため、テーブルの構造変化に順応しなければならないし、RDBの制約と密に連動してしまうので、切り離しが困難
• モデルが複数のRDBのテーブルを参照してデータを作り出すケースの場合表現が困難
• 密結合のため、モデルの内容が多様化し、モデル＝テーブルが維持できなくなってくると破綻する

関連リンク

• デザインパターンから見たActive Record | TECHSCORE(テックスコア)
• Active Record Sucks! (あるいはSQLおじさんの憂鬱) - Qiita