コード日進月歩

しんくうの技術的な小話、メモ、つれづれ、など

チームメンバー同士の期待値を可視化する『ドラッカー風エクササイズ』をざっくりまとめる

「あの人ならコレぐらいやってほしいよね…」とか「あれ、こんなにやってくれなくてもいいのに」みたいな勝手な期待値から気持ちが萎えるのを防ぐために。(やってみたいがやったことはない)

ドラッカー風エクササイズ」とは

書籍「アジャイルサムライ」にて紹介されたチームメンバーの期待値をすり合わせるプラクティス。

チームメンバーに以下の4つの質問に対して、付箋などで張り出して話合う。

  • 自分は何が得意なのか?
  • 自分はどうやって貢献するつもりか?
  • 自分が大切に思う価値は何か?
  • チームメンバーは自分にどんな成果を期待しているかと思うか?

効果

  • お互いの得意なことが理解できることによって、いまやっていることやってもらっていることの期待値調整ができる
    • リーダーが実はチームリーダー初体験だったりとか、黙々とHTMLコーディング作業する人が実はデータ設計得意とか、お互いの知らない点、頼れる点を発見できる
  • メンバー本人が期待すること、されることを理解できるので、他の人が期待していることの方向性のズレを発見することができる

注意点

  • 腹を割って話せる場を提供することが大事。建前重視になって模範解答みたいなことを書いては意味がないし、疑心暗鬼になって腹の探り合いになってしまう。しっかりとその点ファシリテーターが気を使う必要がある。

アレンジ

参考リンクや三鈷杵席では様々なアレンジがされている。

  • 質問の内容を変えてみる
  • 質問の内容を加えてみる

という感じだが、多くは「自分の考えている得意分野はみんなにちゃんと伝わっているか?」という趣旨の質問が多く、質問を提示後の会話をスムーズにするための設問が多い様子。

参考リンク

参考書籍

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで