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GooglePlayは公開のあとに審査される、ということの出典を調べてみた

雑記です。

経緯と調査結果

iOSアプリと事前審査

スマートフォン向けアプリを作る方はご存知「Appleのアプリ審査」

iOS向けのアプリケーションを配布する方法としてはAppleが用意するマーケットである AppStore に公開することが一般的な方法なのですが、 そのAppStoreに乗る説明文やスクリーンショットと実際に動くアプリがストアに公開される前に審査されるというものです。

こちらに関してはAppleが明確にガイドラインを出しています。

App Review - サポート - Apple Developer

説明文としては書いてありませんが、UIとして明確にレビュー待ちのステータスが用意されています。

Androidの場合と事後審査?

Androidの場合に公開する場所としてはGooglePlayが一般的です。アプリの公開方法などは以下に記載がある。

アプリの公開 - Play Console ヘルプ

そのGooglePlayですが、Appleのように事前に審査をするような素振りもなければ挙動もありません。ただ通説として「事後審査をされる」というのだけは開発者間で語り継がれています。

Google側としてはその事後審査をどう扱っているのか、というのはさきほどあげたアプリの公開の説明の中にはなく、おそらくそこを想起させる記述は以下の「削除されるときの理由」からしか汲み取れない

Google Play に公開することにより、Google Play プログラム ポリシーとデベロッパー販売 / 配布契約に準拠することに同意したものと見なされます。Google にはアプリやデベロッパー アカウントの停止前に警告をお客様に送信する義務はありません。 -アプリが Google Play から削除された - Play Console ヘルプ

ここを噛み砕いて解釈すると『GooglePlayに公開状態になると規約に同意したことになるので、規約に違反するものはGoogle側の意思で状態をコントロールすることができる』ということかなと思う。

そのため、GooglePlayの場合は「事後審査」があるというよりも「勧告なしの停止ができる」というところから転じて「不正取締りの仕組みがある」という風に考えたほうがスマートな表現かもしれない。

おそらく「iOSは事前審査がある」という言葉の対比として上記のような内容が「Androidは事後審査」という言葉がしっくり来てしまったので、一般的に浸透してしまったのかな、という感じ。

まとめ

  • App Storeには事前審査があることが明記されており、審査を通過しないと公開できない。
  • Google Playは審査があるという記述はない、ただし公開後に勧告なしに停止することができる

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